ホーチミンのなかでも旅行者が多く、最も賑やかなのが1区。メインストリートの「ドンコイ通り」には18～19世紀に建設されたコロニアル建築をはじめ、ショッピングセンターやホテルなどが立ち並びます。

周辺は大小さまざまな土産店が集結し、特にショッピングが楽しいエリア。布雑貨や陶器などのエキゾチックな伝統工芸はもちろん、ベトナムメイドのコスメショップや雑貨店も。ベトナム屈指の観光地とあって、土産店のスタッフは英語や日本語などの外国語が堪能。旅行者にとって買い物しやすいお店が多く軒を連ねています。

近年、注目を集めるのが、レトロなアパートを利用したカフェやショップ。ドンコイ通りに面する「26リートゥーチョン・アパートメント」「151ドンコイ・アパートメント」やグエンフエ通りに立つ「42グエンフエ・アパートメント」など、ホーチミンの中心部に点在しています。アパート内の各部屋には、こだわりのコーヒーを提供するカフェや感度の高いアパレルショップなど、今話題のお店が集結。ホーチミンのカルチャー発信地となっています。

ホーチミンには、SNSで話題となる写真スポットも多数！ なかでも有名なのが、鮮やかなピンク色の建物が目を引く「タンディン教会」。中心部からは少し離れた3区にありながら、キュートな教会を写真に撮るために多くの旅行者が集まります。時間によっては、ステンドグラスが美しい内部を見学できることも。キリスト教信者が祈りを捧げる場所なので、マナーを守って見学しましょう。

1区から車で約20分の「チョロン」は、ホーチミン最大のチャイナタウン。中国からの移民が形成した街で、今も中国文化が根付いています。街の中心には「ビンタイ市場」という巨大な卸売市場があり、周辺には仏具や日用品の問屋街がずらり。見事な中国寺院も点在しています。そんなチョロンは中国風のベトナム料理が味わえる、知られざるグルメタウン。餃子やチキンライスなどの人気店のほか、屋台では焼豚のチャーハンやラーメンまで。ローカル店を巡りながら街を散策するのがおすすめです。

1区からサイゴン川を隔てた2区は、外国人居住区として開発されたエリア。ベトナムの富裕層や在住外国人をターゲットにした、ハイセンスな店が集まっているとして注目されています。現在も開発は続いており、モダンなベトナム料理レストランやカフェ、セレクトショップなどが急増中！ 今後、ホーチミンのカルチャー発信地へと発展しそう!?

船上からホーチミンの街を眺められるサイゴン川のリバークルージングは、ホーチミンの観光の定番。なかでもロマンチックな夜景を楽しめるナイトクルーズは、旅の思い出になること間違いなし。フルコースのディナーを提供するラグジュアリーな船や、ファイヤーショーを開催するファミリー向けの船まで、さまざまなタイプがあります。現地の旅行会社で予約すれば、出港場所まで送迎してくれるなど嬉しいサービスも。

観光はもちろん、グルメに買い物、マッサージまで、ベトナム旅の楽しみがぎゅっと凝縮されているホーチミン。その魅力を味わい尽くすには、3～4日間あっても足りないほど！ 日々発展し続けている街は、訪れる度に新鮮な驚きを与えてくれること間違いなし。