インドネシアの世界遺産

コモド国立公園
自然遺産

コモド大トカゲ
ピンクサンドビーチ(コモド島)

大自然の宝庫インドネシアにあって、日本でもその名が広く知られているのがコモド島のオオトカゲではないでしょうか。体長約3メートル、体重100キログラムにもなるという、小型恐竜のような爬虫類が、約5700匹生息しています。コモド島の周囲に広がる海域では潮流が激しく、外界から遮断された環境であったため、白亜紀に誕生したというこのトカゲが生き残れたといわれています。その独特の風貌と獰猛さからコモド・ドラゴンとも呼ばれるこのオオトカゲは、この島とインドネシアのいくつかの島にしか生息しておらず、進化論の研究者達の注目の的でもあります。

島の乾燥した平野のあちこちにはイバラが生い茂り、真っ白な砂浜と珊瑚に波打つ青い海とのコントラストが印象的です。

ウジュンクーロン国立公園
自然遺産

ジャワ島の最南西端、スンダ陸棚の上に位置するこの国立公園は、ウジュンクーロン半島やその沖合いに浮かぶいくつかの島、またクラカタウ自然区を擁します。素晴らしい自然や、特に内陸火山を知る上で重要な地質学的特色に加え、この国立公園にはジャワ平野最大の低地熱帯林が残っていて、ジャワサイなど絶滅の危機に瀕した動植物が生息しています。

ボロブドゥール寺院遺跡群
文化遺産

ジョグジャカルタ市街の北西約40キロメートルに位置する、世界最大の仏教遺跡。ジャワ仏教文化の成熟期に当たる8世紀に建造され、ユネスコの援助で保存されているこの寺院は、曼荼羅を表現しているという複雑な建築様式で、大きく分けて3層から成ります。

土台は方形のピラミッド型で、その上に3段の円壇、そして最上部にはひときわ大きなストゥーパ(仏塔)があります。回廊には精巧なレリーフが2500面以上もほどこされ、その総面積は2500平方メートルにもおよびます。また、円壇にある72基のストゥーパのそれぞれの中に仏像が納められています。

プランバナン寺院遺跡群
文化遺産

8~9世紀に南部ジャワ島を支配したヒンドゥー教国家「マタラム朝」が創建した寺院。ジョグジャカルタの東方約15キロメートルにある世界遺産で、インドネシア最大の敷地面積を持つヒンドゥー教寺院群です。

中央に建つ高さ47メートルのシヴァ堂は王家の霊を祀る霊廟。離れれば威風堂々たる姿、近づけばレリーフや彫刻の繊細な技に驚きを覚えることでしょう。外壁に描かれた古代インド叙事詩「ラーマーヤナ」をモチーフにしたレリーフは必見です。

サンギラン初期人類遺跡
文化遺産

1936年から1941年に行われた発掘調査で、この土地で初めて人骨化石が出土し、その後約50のジャワ原人(ピテカントロプス・エレクトゥス)などの骨が発見されました。約150万年前のものと見られ、サンギランは人類の進化を知る上で非常に重要な遺跡です。

ロレンツ国立公園
自然遺産

面積250万ヘクタールと、東南アジア最大の保護区ですが、特記すべきはその広さだけではありません。万年雪を載せた山々や広大な低地湿地帯を含む熱帯海洋地区などの手付かずの自然が連なるトランセクトを擁する保護区は世界唯一です。ふたつの大陸塊の衝突でできたこの地帯では、現在も進行中の地形の変動や、氷河作用による浸食など様々地質学的特長に富んでいます。また化石が多くある地帯でもあり、それら化石はニューギニアにおける人類の進化やこの地帯の非常にユニークな多様性を物語っています。

スマトラの熱帯雨林
自然遺産

スマトラに広がる250万ヘクタールの熱帯雨林内には、グヌン・ルサー、クリンチ・スブラ、ブキット・バリサン・スラタンと3つの国立公園があります。一帯には、絶滅危惧種を含む数多くの動植物が生息し、そのうちいくつかはスマトラ島特有のものです。島の進化を生物地理学的に裏付ける場所ともいえます。

バリ州の文化的景観:トリヒタナラナの精神を象徴するスバックの水利システム
文化遺産

”トリヒタカラナ(Tri Hita Karana)”というバリ・ヒンドゥー教哲学を表現したバリ島伝統の水利システム「スバック(Subak)」によって維持されている、タマン・アユン寺院を含む19,500ヘクタールに及ぶ以下の5つの棚田地域。
・バトゥール湖
・ウルン・ダヌ・バトゥール寺院
・ペクリサン川流域のスバック(棚田)の景観
・バトゥカウ山保護地区スバック(棚田)の景観
・タマン・アユン寺院

「スバック」は水路や柵で寺院に集められた水を分け合う水利システムで9世紀から継承されてきました。中でも18世紀王家の寺院タマン・アユン寺院の景観は、最も大きく構造的にも印象的な景観です。この“スバック/Subak”は“Tri Hita Karana / トリヒタカラナ”というバリ・ヒンドゥー教の哲学的コンセプト、すなわち、神、人、自然の調和をもたらす宇宙観を反映しています。この哲学は2000年以上前にバリとインドの文化的交流の中から生まれ、これによってバリ島の景観が成形されました。スバックの民主的で平等な農耕手法は、人口密度が高いこの地域にあって、インドネシアの中で最も多くの実りをバリの稲作農家の人々にもたらし続けています。

西スマトラ州サワルントのオンビリン炭鉱遺産
文化遺産

スマトラの辺境の地にある高品質な石炭の採堀、処理、輸送のために建設されたこの用地は、19世紀後半から20世紀初頭にかけてオランダ植民地政府によって開発されました。地元人のみならず、オランダ領の囚人が労働力として活用されました。遺産は、採掘現場と炭鉱を中心としたコミュニティ、エマヘブン港の石炭貯蔵施設、そして鉱山と沿岸施設を結ぶ鉄道網から成り立っています。オンビリン炭鉱遺産は、効率的な採炭、製造、輸送および出荷を可能にする完成されたシステムです。

ジョグジャカルタの宇宙論的枢軸とその歴史的建造物群
文化遺産

ジョグジャカルタの宇宙論的枢軸は、18世紀にスルタン・マンクブミによって築かれて以来、政府とジャワ文化の伝統の中枢として続いてきました。南北6キロメートルの軸線は、メラピ山とインド洋を結ぶように配置されており、その中心にはクラトン(宮殿)が、そして南北には儀式を通じて結ばれた重要な文化的モニュメントが並んでいます。

生命のサイクルなど、ジャワ文化における宇宙観に関する重要な信仰が表現されています。

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