古都と大自然が息づく世界遺産の地・ニンビン
ハノイからひとあしのばして南へ約90km。ニンビン省を訪ねましょう。ニンビン省は、1010年にタンロン(現在のハノイ)へ遷都するまで、丁(ディン)朝と黎(レ)朝の都が置かれていた古都ホアルーをはじめ、「陸のハロン湾」と称されるチャンアン渓谷やタムコックなど、壮大なカルスト地形が広がる景勝地が点在しています。これらは「チャンアン複合景観」として世界遺産に登録され、歴史と自然が融合する特別なエリアとして、国内外から注目を集めています。効率よく巡るならハノイ発の日帰りツアーの利用がおすすめです。一般的なツアーでは、午前はホアルー旧市街を見学し、午後はチャンアンでボートクルーズという流れが定番です。
奇岩の絶景クルーズ

クルーズといえば同じく世界遺産のハロン湾が有名ですが、近年注目を集めているのがニンビンのチャンアン。石灰岩の奇岩が連なる水上を、小舟で巡るボート体験が人気です。
コースは3種類あり、所要は約2〜3時間。2~4人乗りのボートに乗り、地元の船頭が操る舟で水面をゆったり巡ります。船頭は約2000人いるといわれ、周辺の村の人々が担っています。日差しが強いので、日焼け止めや帽子の持参がおすすめです。

ボートを巧みに操り、静かな湖面を進んでいきます。一番のハイライトは洞窟くぐり。洞窟の長さは約250~320mで、コース3では全長1000mに及ぶ洞窟を通ることができ、頭上すれすれの岩肌の下を進むスリル満点の体験が楽しめます。

チャンアンはハリウッド映画『キングコング:髑髏島の巨神』のロケ地としても知られ、ボートで進むと撮影に使われた島やセット跡を見ることもできます。奇岩がそびえる風景は、まるで映画のワンシーン。ボートは朝7時頃から運航。秋は澄んだ空気のなかで景色が美しく、6月には蓮の花が見頃を迎え、季節ごとに異なる表情を楽しめます。
島に上陸して史跡を見学

途中の島ではボートを降りて史跡を訪れることもできます。ヴーラム離宮は、陳朝時代に築かれ、王族の修行の場や軍事拠点として重要な役割を担ってきました。周囲を石灰岩と森林に囲まれたチャンアンの地形は、防衛にも適している環境だったといわれています。
古都ホアルー

古都ホアルーには1010年まで、丁朝と黎朝の都が置かれていました。石造の城門や王を祀る廟などが残り、往時の政治の中心地としての面影を今に伝えています。
ホアルー旧市街

古都ホアルーから車で20分ほど離れた「ホアルー旧市街」とよばれる観光エリアには古都の街並みを再現した区画も整備されています。キラン湖の中央に立つ赤レンガ造りの塔や伝統建築風の建物は、当時の建築を再現したものでフォトスポットとして人気です。

夕暮れになるとランタンが灯り、手漕ぎのランタン船で湖を巡ることができます。夜は地元の人々も訪れ、にぎやかな雰囲気に。旧市街周辺では、バイクや自転車で散策する旅行者の姿も多く見られます。
名物・ハス料理を味わう

ニンビン名物の一つが、初夏に見頃を迎える蓮ハスを使った料理。香り豊かな蓮茶や蓮の実入りごはん、ハスの茎サラダなど、上品で滋味深い味わいが魅力です。チャンアン観光の後にゆったりと楽しみたい一品です。
薬草の村で石けん作り体験

ベトナムでは地域特産品を育てる「OCOP(一村一品)」制度が推進されています。ニンビンのザー・ヴィエン村は薬草の産地として知られ、地元ハーブを使った天然石けん作り体験が人気です。シナモンやターメリックなどの薬草が栽培されている様子を見学することもできます。

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