ヤンゴンで行くべき
観光スポット7
物や人が集まるミャンマー最大の商業都市、ヤンゴン。活気あふれる街のなかには個性豊かな仏教建築も数多く、一日では見て回れないほど多彩な魅力に満ちています。ここでは、なかでも必見のスポットをピックアップ。由緒ある寺院や巨大な市場など、ミャンマーの古今の姿を訪ねてみましょう。
シュエダゴン・パゴダ
ヤンゴン市街の北部、シングッダヤの丘の上で燦然と輝く黄金の寺院。創建は紀元前6世紀まで遡る、ミャンマーを代表する聖地です。境内の中央には巨大なパゴダがそびえ、高さ約100m、周囲約433mとその規模は圧倒的。最頂部を飾る数千もの宝石やパゴダを覆う金箔はすべて信者によって寄進されたもので、ミャンマーの人々の信心深さを表しています。深々と頭を下げて祈りを捧げる人もいれば、堂内で座ってくつろぐ人まで。仏教文化が息づくミャンマーでは、パゴダは神聖なものであると同時に、日々の暮らしのなかに溶け込んだものでもあります。
パゴダを中心とする境内は広大で、仏像やナッ神を祀るたくさんのお堂が林立しています。どれも個性的なので、じっくりと見て回りましょう。建物の隅など、思わぬところに像を発見することも。
スーレー・パゴダ
ダウンタウンの中心部に位置し、街のランドマークとして親しまれている黄金のパゴダ。高さ約46mのこのパゴダを起点として東西南北に大通りが延びているため、町歩きの目印になります。“スーレー”は“聖髪”を意味し、内部にはブッダの聖髪が収められていると伝えられています。
チャウッターヂー・パゴダ
全長約70m、高さ約17m、優雅なほほ笑みを浮かべながら肘枕で横たわる巨大な寝釈加像。どの角度から見ても優美な表情をしているのが印象的です。
巨大な足の裏には仏教の宇宙観を表す細かいレリーフが描かれており、その精巧さには驚かされるでしょう。足の裏の前に立てられた看板には模様の解説が英語で書かれています。
ダウンタウン
英植民政府がヤンゴン港の河畔を埋め立てて造った街。ヤンゴン市街の中心となるエリアで、碁盤の目のように延びた路地沿いにはさまざまな露店や市場が煩雑に並んでいます。地元民の暮らしぶりや生活文化を肌で感じられるディープスポットで、ミャンマーをより深く楽しみたい方にはおすすめ。ただし、人や車でごった返すダウンタウンの暑さはかなり厳しく、狭い道も多いため、旅慣れていない人は注意が必要です。
ヤンゴンは、アジア諸国でも特にコロニアル建築が多く残る町として有名。ダウンタウンの一画、スーレー・パゴダより東側の地区には、英植民地時代の異国情緒漂う建物が集まっています。
ボージョーアウンサン市場
広大な敷地内に商店がズラリと並ぶ、ヤンゴン最大規模のマーケット。生鮮食料品は扱わず、ロンジーなどの衣料や雑貨、宝石、骨董品などを販売しており、ミャンマーのお土産探しにぴったりです。通りに面した2階建ての市場はイギリス植民地時代に建てられたコロニアル建築で、正面中央に備えたドームが特徴的。各店舗には番号が記されているので、あとで戻ってくるために覚えておくと便利です。
カンドージー湖
シュエダゴン・パゴダの東側に広がる湖。周辺はヤンゴン市民がのんびり過ごす水と緑の美しい公園になっており、湖岸に木造の橋が設置されたエリアもあります(入場料が必要)。園内にはレストランや茶店がいくつか点在し、なかでも見どころは湖上に浮かぶレストラン、カラウェイ・パレス。伝説の神鳥をモチーフにした華やかな外観が見事で、店内では伝統舞踊や操り人形劇なども楽しめます。
インヤー湖
ヤンゴン国際空港とダウンタウンの中間地点に広がる緑のオアシス、インヤー湖。カンドージー湖公園の約6倍もの大きさを誇る園内では、水鳥を観察したり、静かにサンセットを眺めたりと、人々が思い思いのひとときを楽しんでいます。湖沿いに遊歩道が敷かれており、朝夕のウォーキングスポットとしても人気。