世界遺産
バガンの必訪遺跡10

“世界三大仏教遺跡”のひとつに数えられるバガンは、ミャンマー屈指の仏教の聖地。赤茶けた広大な平野をめぐれば、異彩を放つ巨大なパゴダや寺院が次々と現れ、旅人を神秘の世界へと誘います。遺跡はバガンの各地に無数に散らばっているため、特に見逃せないスポットは事前に把握して計画をたてましょう。

バガン入域料&観光について

バガンでは、入域料2万5000Kの支払いが必要です。空路の場合は空港のカウンターで、陸路の場合は町の入口の料金所で支払い、チケットを受け取ります。入域料は入場料代わりとなり、各遺跡は基本的に無料。入場時にチケットの提示を求められることがあるため、観光中は常に携帯しておきましょう。

遺跡はオールドバガンと呼ばれるエリアを中心に広く点在しているため、暑さの厳しい日中に歩いて回るのは難しいです。空港やバスターミナルに待機しているタクシー、レトロな馬車、レンタサイクルなどを利用しましょう。タクシーと馬車はチャーターも可能で、流しのタクシーはほとんど走っていません。また、旅行会社やホテルを通してチャーターカーを手配することもできます。

アーナンダ寺院

1090年、バガン王朝が繁栄を謳歌した時代に建造されたアーナンダ寺院。本堂は1辺63mの正方形で、ピラミッド型に絞られた上層部の頂には黄金の仏塔がそびえています。東西南北に均整のとれた端正なたたずまいはバガン随一の建築美と名高く、ひとつの巨大な芸術作品のようです。

本堂の内部に入るとすぐ、高さ約9.5mの巨大な4体の仏像に驚かされます。“過去四仏”と呼ばれる、ブッダとそれ以前に存在した3人の像を祀ったもので、バガンが誇る宝です。また、内部の壁面にあるブッダの生涯を表したレリーフにも注目です。

アーナンダ寺院 Ananda Temple
Old Bagan, Mandalay Division

シュエズィーゴン・パゴダ

アーナンダ寺院と並ぶ、バガンを代表するスポットです。3層の方形基壇も、その上にそびえる円筒型の仏塔も金箔で覆われた絢爛豪華なパゴダで、日差しに輝くその姿には神々しさを覚えます。初代アノーヤター王が建設に着手しましたが規模が大きすぎたためか在位中は完成に至らず、息子のチャンスィッター王の時代に完成しました。内部は見学できませんが、繊細な木彫装飾やナッ神を祀る祠など、境内には見どころ満載です。

シュエズィーゴン・パゴダ Shwezigon Pagoda
Nyaung-U, Mandalay Division

ダマヤンヂー寺院

ピラミッドのような均整のとれたフォルムが美しい寺院。“もっとも変わった姿で、もっとも精密な細工を施した寺院を”という、第5代ナラトゥ王の命によって建造がスタートしました。しかしナラトゥ王は在位わずか4年目で何者かに暗殺されてしまい、工事は中断。その後、建造を再開する人物は現れず、寺院は今も未完のままで残っています。

ダマヤンヂー寺院 Dhammayan Gyi Temple
Old Bagan, Mandalay Division

スラマニ寺院

1183年に建立された2層構造の寺院。バガンの遺跡の中でも特に保存状態が良いことで知られており、堂内には東西南北を向いた仏坐像が安置されています。注目は、回廊の壁面に見られる11世紀のフレスコ画。これほどまで鮮明に残っているのはバガンでも貴重で、当時の人々の生活文化などが生き生きと描かれています。

スラマニ寺院 Sulamani Temple
Old Bagan, Mandalay Division

タビニュ寺院

無数の遺跡が点在する平原で、ひと際存在感を放つ巨大な伽藍。その高さは61mにもおよび、バガンで最も背の高い寺院として知られています。2層構造の建物の上に3段の基壇、そして塔が立つ堂々たる姿が見事。現在は遺跡保護のため下部のみ見学可能ですが、上層に安置された本尊の像はモニターを通じて見ることができます。

タビニュ寺院 Thatbyinnyu Temple
Old Bagan, Mandalay Division

ティーローミンロー寺院

1215年、ナンダウンミャー王が自身の即位を記念して建てた大寺院。“ティーローミンロー”とはナンダウンミャー王の別名で、“傘と王に好まれた”の意。前王が後継者を選ぶ際、傘が倒れた方向に座る者を選んだという説話があり、それが寺院の名の由来とされています。高さ50mの美しい建物はバガン王朝の円熟期を象徴するもので、堂内の1階、2階それぞれに4体の仏像が安置されています。

ティーローミンロー寺院 Htilominlo Temple
Old Bagan, Mandalay Division

タラバー門

四方を壁に囲まれていたバガン王都の東側主門跡。かつては12の門を備えていましたが、現存するのはこのタラバー門のみで、城壁を築いた往時の面影を今に伝えています。門の左右には、バガンの守護神である兄妹のナッ神が祀られています。

タラバー門 Tharabha Gate
Old Bagan, Mandalay Division

ブーパヤー

エーヤワディー川のほとりに立つ、バガン最古のパゴダ。7、8世紀頃にピュー族によって建てられたと伝えられています。1975年の地震によって崩壊し、川に流れてしまいましたが、同じスタイルで再建されました。雄大なエーヤワディー川が黄金に輝く夕陽のビュースポットとしても人気で、黄昏時には多くの人々が夕涼みがてら集まってきます。

ブーパヤー Bupaya Pagoda
Old Bagan, Mandalay Division

マヌーハ寺院

バガン王朝に敗れ、捕虜として連行されたタトゥン国のマヌーハ王が、許しを得たのちに建立した寺院。堂内には3体の仏坐像と1体の涅槃仏が安置されていますが、どれも空間いっぱいに造られていて非常に窮屈そう。その姿は、囚われの身となった王の憂いに満ちた心情を投影したものとされています。

マヌーハ寺院 Manuha Temple
Myinkaba Village, Mandalay Division

シンビンターリャウン

倉庫のような細長い建物内に納められた、全長18mの寝釈迦仏。薄暗い空間に横たわる仏像は、小さな入口から差す光に照らされ、穏やかな表情を浮かべています。涅槃像との説がありますが、涅槃像は北へ頭を向けるのに対し、この像は南を向くなど、いまだ謎に包まれています。

シンビンターリャウン Shin-bin-tha-hlyaung
Old Bagan, Mandalay Division

バガン・ビューイングタワー

パゴダや寺院が林立する広大な平原を、高さ約60mの展望台から見晴らすバガン屈指のビュースポット。360度の視界が広がり、天候が良ければエーヤワディー川や遠くポッパ山まで見通せます。タワー内(バガン入域料とは別途、入場料が必要)には土産物店や展望レストランも備わっているので、ひと通り遺跡をめぐったあとに訪れてみましょう。

バガン・ビューイングタワー Bagan Viewing Tower
Min Nanthu Village, Mandalay Division
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