ASEANへのやさしい旅50 
-カンボジア編ー

ASEANへのやさしい旅 50 について

日本ASEAN友好協力50周年を記念して、 ASEANへのやさしい旅 50のアイデアをご提案します。政府観光局のご協力をもとに、東南アジアの「やさしい」コンテンツを、「知る・感じる」「遊ぶ」「泊まる」「食べる」「買う」などのカテゴリーに分けてまとめました。ASEANの魅力を新たな視点で発掘してください。

 

2023.07.12

知る・感じる/自然の驚異に包まれる神秘的な世界遺産「タ・プローム遺跡」

Ministry of Tourism of Cambodia
Ministry of Tourism of Cambodia

世界中から旅人が訪れるアンコール遺跡群には数百もの遺跡が点在し、なかでも東部に位置するタ・プローム遺跡は幻想的な雰囲気が際立っています。東西約1km、南北約700mもの広大な壁に囲まれたこの遺跡は、12世紀後半にカンボジアを統治していたアンコール(クメール)王朝の国王ジャヤヴァルマン7世が建立した仏教寺院。

@Seishiro Nishimura
@Seishiro Nishimura

王国が崩壊したあとは自然に身を委ねるかのように、樹齢300~400年にもなるガジュマルの一種、スポアン(榕樹)の大樹が祠堂や回廊に絡みつき、まるで映画『天空の城ラピュタ』の世界に迷い込んだように神秘的。ここはハリウッド映画『トゥーム・レイダー』の撮影ロケ地としても知られています。

@Seishiro Nishimura
@Seishiro Nishimura
@Seishiro Nishimura
@Seishiro Nishimura
●やさしいポイント●
 
世界遺産を巡り、カンボジアの歴史に触れる
 
9~15世紀にクメール王国の中心として栄えたアンコールは、現シェムリアップ州を中心とする地域に数多くの遺跡群を残し、約600年間も続いたアンコール王朝の栄華と優美な文化を感じられます。遺跡を包み込む深閑とした森も印象深く、とりわけタ・プロームは最も自然と調和した寺院。別名「締め殺しの木」と言われるガジュマルの大樹が長い年月をかけて侵食し、寺院が荒廃していく姿が訪れる旅人を圧倒し続けています。
タ・プローム遺跡 Ta Prohm Remains

遊ぶ/「クーレン・エレファント・フォレスト・サンクチュアリ」で象と一緒に森を散策

@Seishiro Nishimura
@Seishiro Nishimura

アジアでは、象は古来からとても身近な存在で、宗教においては神聖なものとして、遺跡や彫像にも多く残されてきました。いっぽう、荷物の運搬など人間に飼い慣らされてきた歴史も長く、近代になると象が暮らす森も伐採や開拓により失われていきました。

@Krorma Tours
@Krorma Tours

その後、アンコール遺跡周辺で観光客を乗せた象たちが遺跡から遺跡へ、山を上り下りするアトラクションが人気に。しかし、自然から離れた飼育環境や、人を乗せる行為が象に負担をかけることが見直され、観光向けの象乗りサービスは2019年で終了。

ここでは引退した象たちが保護され、緑豊かな楽園でストレスなく暮らせるよう細心の注意が払われています。エコツアーではおおらかな象たちと一緒に過ごせる、忘れられない感動体験に出合えます。

@Krorma Tours
@Krorma Tours
@Krorma Tours
@Krorma Tours
●やさしいポイント●
 
動物の保護活動、ゾウの生態を学ぶ
 
この森で暮らすのは、アンコール遺跡で観光客を楽しませていた象たち。乗り物として過酷に働いていた象たちがリラックスして穏やかに、野生に近い環境で暮らせるよう細かく配慮されています。食事は森に生える草木やバナナなどを自力で探し、暑い日には池で水浴びを、森に入る前には体に砂をかけて皮膚を守り、ジャングルを自由に散策する象たち。エコツアーではそんな象について専属ガイドから学びながら、森の中を一緒に散歩することもできます。
クーレン・エレファント・フォレスト・サンクチュアリ Kulen Elephant Forest Sanctuary

泊まる/「プーム バイタン リゾート」で自然に溶け込み、夢のような滞在を

 @Zannier Hotels Phum Baitang
@Zannier Hotels Phum Baitang

クメール語で「緑の村」という意味を持つプーム・バイタン。その名の通り、緑豊かな水田や庭園が広がる風景に、豪華なヴィラがゆったりと点在し、敷地全体が一つの美しい村のよう。地元の伝統を大切にしているザニエールホテルズが手がけ、美しい水田を中心とした敷地は東京ドーム1.7個分という広さながら、ヴィラは45室のみ。

 @Zannier Hotels Phum Baitang
@Zannier Hotels Phum Baitang

伝統的な高床式の客室は内装もクメール文化を残しながら、ハイセンスなデザインと木のぬくもりが心地いい空間。のどかな敷地内を散歩したり、自転車で散策するだけでもリフレッシュでき、水田に映り込む夕焼けや星空にも息をのむ、夢のようにドラマチックな滞在を堪能できます。

 @Zannier Hotels Phum Baitang
@Zannier Hotels Phum Baitang
 @Zannier Hotels Phum Baitang
@Zannier Hotels Phum Baitang

●やさしいポイント●

洗練されたデザイン&サステナブルリゾートで自然と調和する
 
敷地内の田んぼや農園には水牛の親子ものんびりと暮らし、レストランで使う野菜やお米も可能な限り、ホテルの農園や田んぼ、地域で採れたオーガニック食材を使用しています。飲料水は地下水を処理したものをガラス製ボトルにいれて提供、また施設からの排水もリサイクル処理をしています。夜は至るところに灯されるロウソクの炎にも癒されます。そうしたさまざまな環境配慮が認められ、旅行ビジネスの持続可能性を評価する国際基準、グリーン・グローブ認証を受けています。
プーム バイタン リゾート Zannier Hotels Phum Baitang

食べる / 「ルム・オーング」で伝統×革新×オーガニックが融合したクメール料理に舌鼓

@LUM ORNG
@LUM ORNG

クメール語で「花粉」を意味するルム・オーング。受粉されることで新たな生命を宿し、自然界の恵みが循環していくように、ファーム・トゥ・テーブル(農場から食卓へ)を哲学とするオーナーシェフの想いが体現されたレストラン。

@LUM ORNG
@LUM ORNG

メニューは伝統的なメコン料理をイノベーティブに、季節感とサスティナビリティにもこだわり、お店の向かいに広がる有機農場で採れた新鮮食材をふんだんに。

@LUM ORNG
@LUM ORNG

地元マーケット、地域生産者から厳選した旬食材を仕入れるほか、旧クメール帝国領土だったベトナムやラオス、タイからも食材やインスピレーションを取り入れて独創的にアレンジ。新進気鋭なオーナーシェフが手がける新しいメコン料理が評判です。

@LUM ORNG
@LUM ORNG
@LUM ORNG
@LUM ORNG

●やさしいポイント●

ファーム・トゥ・テーブル、オーガニック、地産地消、食文化継承
 
農家の息子であるオーナーシェフが「採れたての食材ほど美味しいものはない」と感じていることから、目の前の有機農場で多彩な食材を栽培し、鮮度を大切に調理。地元の有機農家や信頼できる生産者からも旬食材を仕入れ、クメールの食文化継承と更なる発展を目指しています。お店があるシェムリアップは、地域全体で環境保護活動が盛んになりつつあります。ルム・オーングをはじめ、店内の廃棄物削減、食用油のリサイクル、使い捨てプラスチック削減などに配慮するお店も増えています。
ルム・オーング LUM ORNG

買う / カンボジアが誇る最上級の味「キルム・カンポットペッパー・ハーブティー」

Ministry of Tourism of Cambodia
Ministry of Tourism of Cambodia

カンポット地域で何千年も栽培され、世界最上級の胡椒として名高いカンポットペッパー。その茎部分を乾燥・発酵させてお茶にした、キルムのペッパーハーブティは完全有機栽培で作られた胡椒を使用。胡椒に含まれるピペリン、カリウム、鉄分といった成分は、血行促進や冷え性改善、脂肪燃焼、代謝や免疫力を高めたい方にオススメ。

ほのかな辛味と芳醇な香ばしい香りが特徴ですが、胡椒の実は使われていないので、辛さに抵抗がある方でも飲みやすいペッパーティです。レモングラスやジンジャー、ジャスミンなどとブレンドした製品も揃っています。

●やさしいポイント●

伝統農業の継承、有機農法のサポートに貢献する
 
キルムカンポットペッパー・ハーブティーは、完全オーガニックで栽培されたカンポット産ペッパーの茎を100%使用しています。アメリカのUSDAオーガニック認証、フランスの有機認証ECOCERTなど、厳しい世界基準をクリアした認証も数多く取得。また、カンボジアで初めて地理的表示(GI)保護制度を取得した製品として、高いクオリティが保証・保護されています。
キルム・カンポットペッパー・ハーブティー KIRUM Kampot Pepper Herbal Tea

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