人生の一大イベントはとにかく盛大!
ブルネイの結婚式とは

日本でも盛大に祝うことが多い結婚式は、国によってスタイルが異なります。ブルネイの結婚式は大きく分けるとマレー系と中華系があり、それぞれの特徴があります。今回はマレー系の人々で行われる結婚式の様子をご紹介します。

1回では終わらない結婚式!

現在の一般的な結婚式では3つのステップに分けた儀式が執り行われます。以前は大きく分けて7つほどのステップに分かれていましたが、時代の変化に伴い簡略化されて3段階にまとめられました。

 

Majlis Malam Berbadak(マジュリス マラム ババダック)

新郎新婦のお清め式とされるイベントで、通常は親族の年配者を中心にこの儀式が執り行われます。7色の粉が用意され、来賓者がそれぞれ新郎新婦の手のひらに粉をのせていきます。これは新郎新婦のこれからの繁栄を祈るものとされています。

 

Nikah (ニッカ)

日本でいう結婚式にあたります。マレー系の結婚式では一般的にモスクでニッカの儀式が行われ、新郎が誓いの言葉を参列者の前で読み上げます。万が一、言葉に詰まってしまった場合は、やり直しになるので新郎はプレッシャーがかかります。

 

Bersanding(バーサンディング)

©︎m.iii.h.ooo.0308
©︎m.iii.h.ooo.0308

日本の披露宴にあたり、新郎新婦はステージに用意されたひな壇から式に参加します。ステージの装飾はさまざまですが、花を多用した豪華な装飾が一般的です。来賓者は式の最中に新郎新婦のもとへいき写真を撮ることも可能です。

©︎m.iii.h.ooo.0308
©︎m.iii.h.ooo.0308

式のメイクのひとつとしてヘナタトゥーを入れる新婦もいます。目立つ赤のタトゥーが主流ですが、白など好みの色を選ぶ人もいます。タトゥーは2週間ほどで消えますが、結婚生活がより長く続くようにという意味もあるそうです。

招待人数は500名以上が普通?!

披露宴への招待者の数は、なんと500名以上が一般的です。最近ではホテルのバンケットルームで式と披露宴をあげる人が多く、ワンフロアでは足りず招待者用に別の階を用意する場合もあります。また、なんと1通の招待状に家族総出で参加するのが当たり前。人口は日本より少ないブルネイですが、一家族の子どもの数は4人でも一般的と、大家族が多いため、参列者も必然的に多くなります。

座る席は男女で分かれる

ニッカ、バーサンディングでは食事が振る舞われ、食事やお祈りの際、来賓者は男性と女性でテーブルに分かれます。食事の内容は男女で変わらず、マレー料理が振る舞われます。また食事が余った場合は、用意されたタッパーなどを使い、残さずみんなで持ち帰ります。

 

手土産はお菓子の詰め合わせや食器など

日本と同じく来賓者には一人一つずつ引き出物が用意され、式の開始前もしくは終了後に出入口で渡されます。招待人数が多いため引き出物はコンパクトなものが多く、お菓子の詰め合わせや食器(マグカップやサラダボウルなど)がよく見られます。

番外編:結婚式の前に受けるマリッジコースとは

ここまで紹介した結婚式の儀式の他、実は結婚する前の準備も意外と大変なのがブルネイです。結婚前には「マリッジコース」という結婚に向けて夫として、妻として“どうあるべきか”という講習が行われます。この講習では夫婦の在るべき姿という題材の他にも、ブルネイの(マレー系の)結婚では仮に離婚しても同じ人と3回まで結婚が可能など一般的なルールを学ぶ内容となっており、講習を修了しないと結婚式が執り行われません。いろいろな儀式を通して、ふたりの絆が深まるのかもしれませんね。

 

文・写真 : 株式会社ワールドコンパス 亀井沙織

BACK TO TOP