トゥトンで楽しむ
ディープなローカルグルメ旅
首都のバンダル・スリ・ブガワンより西に車を30分ほど走らせると見えてくる町、トゥトン。農業が盛んなエリアで、地元ならではのローカルグルメを堪能できます。ちょっと違ったブルネイ観光をぜひお楽しみください。
プルットパンガン
餅米の中に牛肉やエビの佃煮を入れ、葉っぱで包んだちまき。甘じょっぱい味付けが癖になります。注文をすると一口サイズに切ってくれて、一本50セントから1ドルくらいで食べることができます。
プルットパンガンはどの地域でも食べることができますが、トゥトンが元祖と言われています。その味を求めて他の地域からも足を運ぶ人が多く、平日でも有名店では朝10時頃には売り切れになってしまうほど。朝ごはんとしても、ちょっとしたティータイムの席にも合う、ブルネイの人が愛してやまないローカルフードです。
針なしバチのハチミツ
もともと農業が盛んなトゥトン地域。車を走らせると道を挟んだ木々にたんまりと東南アジア独特のフルーツが生っているのを見かけます。そんなフルーツの果実や花から蜜を作る針なしバチを育てている養蜂場があります。
針なしバチはその名の通り針がなく、また普通のハチに比べて体が小さいため、一見ハチだと気付く方は少ないかもしれません。この針なしバチから取られるハチミツは、一般的なハチミツに比べ抗菌作用のあるプロポリスの含有量が高いとされ、さらっとした液状なのが特徴です。
ツボのような形状の巣の中に溜まったハチミツをスポイトを使用して採取していきます。
フルーツなどから作られたハチミツは、少し酸味のあるフルーティな味わいです。市内のお土産屋さんなどでも販売されていますので、ぜひお試しください。
ローカルから学ぶ文化体験
トゥトン地域では現地の食材を使った食文化を伝える取り組みをしています。料理体験やホームステイなどができる施設もあり、トゥトンのローカルな生活を体験することができます。葉っぱや花をお皿がわりに使用した料理は色合いも鮮やかで、レストランとは一味違うブルネイ料理が食べられます。
市内に比べて夜は月明かりを頼りにする場所が多いことから、ミルキーウェイなど南国の夜空を鑑賞する場所としてもおすすめです。
一般的な観光とは少し違ったトゥトンで楽しめるローカルグルメ体験。バンダル・スリ・ブガワンからも日帰りで行けるのでぜひ一度足を運んでみてくださいね。
文・写真(以下以外) : 株式会社ワールドコンパス 亀井沙織
トップ写真 : ©︎eco_poniesgarden