ASEANへのやさしい旅50
ーベトナム編ー
ASEANへのやさしい旅 50 について
日本ASEAN友好協力50周年を記念して、 ASEANへのやさしい旅 50のアイデアをご提案します。政府観光局のご協力をもとに、東南アジアの「やさしい」コンテンツを、「知る・感じる」「遊ぶ」「泊まる」「食べる」「買う」などのカテゴリーに分けてまとめました。ASEANの魅力を新たな視点で発掘してください。
知る・感じる/美しい棚田が広がる絶景と少数民族に出合える桃源郷「サパ村」
首都ハノイから北西へ約300km、標高1600mの山岳地帯にあるサパ村は、夏でも涼しい高原リゾートとして愛されています。
澄み渡る青空と緑深い山々のコントラスト、その麓には見渡す限りのライステラスと迫力のある渓谷が広がり、桃源郷のような絶景が出迎えます。青々とした緑が生い茂る初夏、稲穂が黄金色に染まる秋、純白の雪に包まれる冬、と季節ごとに風情が異なり、朝もやがかかる早朝も雲の上の別世界に迷い込んだように幻想的。
そんな風光明媚な自然に包まれて暮らす少数民族の村も多く点在し、昔ながらののどかな暮らしに触れたり、標高3000mを超えるインドシナ最高峰のファンシーパン山で大パノラマを堪能するのもオススメです。
●やさしいポイント●
遊ぶ/海の美しさと豊かさはベトナム一と称される「チャム島」
ホイアンから日帰りで行ける、南シナ海の至宝チャム島。ここは8つの島々からなるチャム諸島の一部で、手付かずの原生林と麗しきコバルトブルーの海、そこに息づく豊かな生態系が広がっています。ベトナムの国立景勝地としても知られる極上ビーチでのんびり過ごすのはもちろん、ここはベトナム屈指のシュノーケリング&ダイビングスポットとしても人気。高い透明度と華やかなサンゴ礁にうっとりしながら、色とりどりのトロピカルフィッシュと戯れ、遊び疲れたらフレッシュな南国フルーツを頬張りながらひと休み。島の恵みや採れたてシーフードを使ったグルメもぜひ楽しんで。
●やさしいポイント●
泊まる/緑豊かな水田と伝統文化の融合に癒される「マイチャウ・エコロッジ」
緑深い山々と、美しい水田のパッチワーク、伝統的な高床式家屋に暮らす少数農耕民族に惹かれて、多くの旅人が訪れるマイチャウ。
そんなマイチャウで最も格式高いと称されるこのエコホテルは、伝統文化に根ざした高床式のロッジが田園に溶け込むように佇み、環境負荷の低減もさまざま配慮されています。
伝統的なハーブ療法やマッサージに癒されるスパ、少数民族に伝わる楽器で奏でる伝統音楽ショーにも定評あり。ベトナムならではの美しい田園風景と温かなホスピタリティに包まれて、心癒される滞在を。
●やさしいポイント●
食べる/「コト・ヴィラ」ごはんは、旅人としてできるベトナムへの恩返し
活気に満ちたハノイ・タイホー地区にあり、青少年支援団体KOTOが運営するレストラン。KOTOとは「Know One, Teach One」の略で、1999年の創業以来20年以上、恵まれない子供たちや危険に晒されている若者たちのために、職業訓練の場を提供しています。
メニューはソウルフルで香り高いベトナム料理からアメリカやオーストラリア料理まで幅広く、「どのメニューも美味しい!」とリピーターも太鼓判。
研修スタッフの真摯な対応と清潔感のある店内は、社会的意義を忘れるほどリラックスした雰囲気で、ベトナムならではの多彩な食文化を楽しめます。
買う/王道の伝統スタイルからオーガニックなこだわり豆まで揃う「ベトナムコーヒー」
ベトナムにはコーヒー文化が深く根付き、深煎り豆を「カフェ・フィン」と呼ばれるステンレス製フィルターで、時間をかけてドリップするのがベトナム式。他にはない苦味と香ばしさ、まろやかなコクが特徴で、現地ではミルクではなく練乳をたっぷり入れて、デザートのように濃厚な甘みを楽しむのが伝統スタイルです。
コーヒー豆の生産量もブラジルに次いで第2位を誇り、苦味と渋みが強いロブスタ種が広く栽培されています。最近はオーガニックコーヒーもトレンドで、無農薬ファームや販売店も急増中。街歩きで立ち寄ったカフェやお店でぜひ、お気に入りのベトナムコーヒーを見つけてみて。