ミャンマー
エリア情報

ミャンマーではどこへ行く?
旅のデスティネーション

 

 

仏教に帰依する人々の、素朴で慎ましい暮らしが息づくミャンマー。南北に長い大地を旅すれば、仏教遺跡群や水上に浮かぶ集落など個性に満ちた神秘の景観と出合えます。

1 ヤンゴン/Yangon

国土を南北に流れる大河、エーヤワディー川のデルタ地帯に広がるミャンマー最大の経済都市。“ヤンゴン”とは、1755年にこの地を占領したアラウンパヤー王が名付けたもので、“戦いの終わり”を意味します。2006年にネーピードーに遷都されるまでは、首都として栄えてきました。黄金のスーレー・パゴダからヤンゴン中央駅にかけての繁華街には巨大市場や露店、近代的なデパートなどが建ち並び、地元の活気でにぎわっています。市内の移動は、通りを行き交うタクシー利用が便利です。

2 バガン/Bagan

ミャンマー観光の最大の見どころであるバガンは、ビルマ族によって初の統一王朝が成立した地。エーヤワディー川中流域の平野に2000を超えるパゴダ(仏塔)や寺院が林立しており、仏教文化の中心地として栄えた過ぎ去りし都の面影を色濃く残しています。“世界三大仏教遺跡”のひとつに数えられ、2019年7月には世界文化遺産に登録。観光のハイライトとなるパゴダや寺院は広大なエリアに点在しているため、計画的に移動しましょう。朝夕に気球に乗り、上空から古都を見晴らすバルーンツアーもおすすめです。

3 マンダレー/Mandalay

ミャンマー最後の王朝が置かれ、今も国内第2の都市としてにぎわう街。正方形の旧王宮を中心に碁盤目状に整備された街並みには歴史ある僧院が点在しており、かつての栄華が偲ばれます。観光のハイライトは1辺が3kmほどの広大な旧王宮と街の北側に位置する聖地マンダレー・ヒルで、周辺に主な見どころが集まっています。

4 インレー湖/Inle Lake

標高900mほどのシャン高原にある、南北約22km、東西約12km(乾季は小さくなる)の細長い古代湖。湖上には、この地に暮らすインター族の水上集落や浮き草の畑が広がっており、独特の景観を目にすることができます。インレー湖の観光は、ボードに乗って水上を進むのが基本的な交通手段。船上から眺める村と高原の素朴な風景のほか、伝統工芸の制作を見学できる工房めぐりも楽しみのひとつです。

5 バゴー/Bago

ヤンゴンの北東約70kmにあるバゴーは、かつてモン族の王都があった町。バガンやマンダレーと同じくミャンマーの古都として知られており、13~16世紀に建てられた仏教遺跡がいくつも復元されています。国内最古の寝釈迦像・シュエターリャウンや僧侶の食事風景を見学できるチャカッワイン僧院など、多数の見どころがあります。

6 チャイティーヨ/Kyaikhtiyoe

ヤンゴンの北東約180㎞、緑深い山の尾根に広がるミャンマー屈指の巡礼地。山の頂には金箔に覆われた巨岩“ゴールデンロック”が今にも落下しそうな状態で鎮座しています。数度の地震でも岩が落下しなかったのは、内部に納められたブッダの聖髪の力のおかげという言い伝えも。聖域内へは入域料K6000が必要です。アクセスは、ヤンゴンからバスや鉄道を利用して片道5~6時間ほど。旅行者はヤンゴン発の日帰りツアーに参加するのが便利です。

7 ポッパ山/Mount Popa

バガンの南東50kmにあるポッパ山は、25万年前に活動を停止した標高1518mの死火山。緑豊かな山の麓には寄生火山のタウン・カラッがそびえ、その上部には黄金の寺院が輝いています。この地はミャンマー土着の精霊信仰である“ナッ神”の聖地。“花喰い鬼女”ポッパ・メードーやナッ神の長、マハーギリ・ナッなどを祀る寺院や祠が立ち並び、ミャンマーならではの宗教世界を形成しています。

8 ネーピードー/Nay pyi daw

ヤンゴンの北約350kmの地点にゼロから造り上げた都市で、現在のミャンマーの首都。行政地区と商業地区に分かれており、国内のほかの地域と比べてインフラ整備が進んでいます。片側10車線の道路が延びる広大な景観は、ネーピードーならでは。宝石博物館やシュエダゴン・パゴダの実寸大レプリカなど見どころの数は限られていますが、近年は観光面にも力を入れ始めています。

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