神秘の自然が広がる
ボルネオ島のおすすめスポット
マレーシアのボルネオ島側は「東マレーシア」ともよばれ、島の北側にサバ州、サラワク州の2州があります。いずれの州も世界遺産スポットを含む自然の宝庫で、ネイチャーツアーが盛ん。ボルネオの大自然を満喫できる人気のスポットを紹介します。
コタキナバル
国際空港があるボルネオ観光の拠点都市。海岸沿いにモダンで美しい街並みが広がり、リゾートホテルも充実しています。ボルネオの自然や動物と出会える日帰りのネイチャーツアーが多数催行されており、自然と街遊びの両方が楽しめるのが魅力。グルメタウンとしても知られ、シーフード料理が特に人気です。
キナバル公園
標高4095m、東南アジアを代表する高峰キナバル山とその麓に広がる広大な森が自然公園として保護されており、世界遺産にも登録されています。一帯には100種以上の哺乳類、320種以上の鳥類が生息し、花を咲かせる植物だけでも5000種以上が自生。公園内には植物園やトレッキングルートが整備されており、いくつかのスポットを巡りながらボルネオの大自然にふれることができます。入山者の数には制限があり、山頂までの登山をする場合はガイドの同行が義務付けられています。
ポーリン温泉&キャノピーウォーク
ポーリン温泉はキナバル公園の一角にある、第二次世界大戦中に日本軍が発見した自然の温泉。敷地内には小さめの湯舟がいくつも並んでいて、各自で湯を張って入る仕組みとなっています。屋外の露天風呂は水着などを着用して入るのがルール。裸でゆっくりつかりたい場合は鍵付きの個室を利用します。
また、ポーリン温泉の敷地からは手軽なトレッキングコースが整備されており、コース上にある5つのキャノピーウォークを歩くことができます。地上約40mに架かる吊り橋は全長が約180mと国内最大級。熱帯雨林を上から観察でき、スリルも満点です。キャノピーウォークを楽しんだ後に、温泉で汗を流すというのが定番のルートです。
トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園
コタキナバルの沖合に浮かぶ島々からなる海洋公園で、海の透明度は国内有数といわれています。コタキナバルの港からボートで30分ほどでアクセスできるサピ島やマヌカン島を訪れるランチ付きのツアーが一般的で、熱帯の魚が泳ぐ遠浅のビーチで存分にシュノーケリングを楽しむことができます。
セピロック・オランウータン保護区
サバ州北東部の町、サンダカンの郊外にあるオランウータンの保護施設。森林伐採や密猟等により親を失ったオランウータンの子どもを保護し、野生へ戻すための訓練を行っています。熱帯雨林に覆われた43㎢の敷地の一部が一般公開されており、毎日2回の食事の時間に給餌場に集まってくるオランウータンの姿を間近に観察することができます。
スカウ
サバ州最長のキナバタンガン川の下流域にある村で、一帯はボルネオ島でも有数の野生動物の宝庫として知られています。村には素朴ながらも快適な宿泊施設が集まり、動物たちの活動が活発な早朝と夕方にボートクルーズで観察を楽しみます。カワセミやサイチョウなどのカラフルな鳥たち、樹上で木の実を食べるテングザルの集団などが高確率で見られるほか、運が良ければゾウが川を泳いで渡る場面などにも出会えます。
グヌン・ムル国立公園
サラワク州北部、標高2376mのムル山一帯に広がる自然保護公園で、世界遺産にも登録されています。鬱蒼とした熱帯雨林の地下には世界最大級の洞窟群が広がっており、洞窟めぐりを楽しむことができます。有名な洞窟は、総延長が175㎞にもおよぶクリアウォーターケイブ、世界最大の入口をもつディアケイブ、ジャンボジェット機40台が収まるほどの大空間を持つサラワクチャンバーなど。訪問者は公園事務所が催行するガイドツアーに参加するのが一般的で、手軽な初心者コースから、本格的な装備が必要なものまで、レベルにあったコースを選ぶことができます。
ニア国立公園
サラワク州ミリの郊外にある、大小の洞窟が点在する自然公園。鍾乳石の自然の造形はもちろん、およそ4万年前の人類の居住形跡や1200年前の壁画などが残されており、考古学的にも貴重な場所として知られています。また、洞窟内ではツバメの巣を採取する様子を見ることもできます。