ルアンパバーンから足を延ばして訪れたい
ラオス北部の魅力的な町と周遊プラン

観光客でにぎわう世界遺産の古都・ルアンパバーンはもちろん、まだまだたくさんの魅力が詰まっているラオス北部。大自然に癒やされること間違いなしのノーンキヤウや少数民族の村への起点となるルアンナムターなどの町をピックアップ。バスで巡る北部の周遊プランもチェックしてみてくださいね。

2024.09.11

ルアンパバーンからフアイサーイ、タイに抜ける人気ルート

ノーンキヤウの中心部に架かる橋からはナムウー川と山々の絶景を望むことができます。
ノーンキヤウの中心部に架かる橋からはナムウー川と山々の絶景を望むことができます。
ルアンナムターの市場。各町の市場をのぞくのも旅の醍醐味。
ルアンナムターの市場。各町の市場をのぞくのも旅の醍醐味。

ラオス北部には、多くのバックパッカーが周遊する王道ともいえるルートがあります。実は筆者も大学生のときに、ラオス北部をおおむねこのルートで回りました。それは、以下のようなもの。

ルアンパバーン

↓バスで約4時間

ノーンキヤウ

↓バスで約3時間

ウドムサイ

↓バスで約3時間

ルアンナムター

↓バスで約4時間

フアイサーイ

タイのチェンコーンへ

 

このルートに他の町を加えてみたり、旅の日数によっては外したり、はたまたルアンパバーンの前に首都のビエンチャンや人気観光地のバンビエンに立ち寄ったり……。2021年に鉄道が開通したおかげで、ルアンパバーン⇔ウドムサイ⇔ルアンナムター間はアクセスが格段によくなりましたが、経済的な旅をする人々にとっては今でもバス旅がリーズナブルで便利。何よりノーンキヤウなどの小さな町立ち寄れるのもポイントです。

ラオスとタイ国境のフアイサーイ。メコン川には観光客向けや地元の人々が乗るボートが停泊しています。
ラオスとタイ国境のフアイサーイ。メコン川には観光客向けや地元の人々が乗るボートが停泊しています。

また、ウドムサイからバスでパークベンという町に行き、そこからスローボートでフアイサーイを目指すのもいいでしょう。パークベンへは、ルアンパバーンからも直接ボートが出ていますよ。ただし、木製のボートで設備はあまり整っていないので、最初こそ旅情を誘いますが、8~10時間も乗っていると、だんだん疲れて退屈に……。読書をしたり音楽を聴いたりするなど、時間を有意義に過ごす道具を持ち込むことをおすすめします。また、時間帯によって日差しがきつくなるタイミングがあるので、帽子や日焼け止めも忘れずに!

ルアンパバーンから約4時間!秘境・ノーンキヤウに出会う

朝、宿から見える絶景に思わず写真を撮りたくなること間違いなし!
朝、宿から見える絶景に思わず写真を撮りたくなること間違いなし!

ルアンパバーンから1泊2日あれば行くことができるノーンキヤウは、どこまでも続く雄大な川と山々を眺めながらゆったりとした時間が過ごせる場所。町はとてもコンパクトなので、バスターミナルから20分ほど歩けば町の全貌を把握することができます。足腰に自信がある人は、町全体を見渡すことができるビュー・ポイントに登ってみるのもいいでしょう。また、旅行会社が点在しているので、カヤックやトレッキングなどをしたい人々にとっても楽しめるアクティビティが揃っています。また、もう1~2泊追加できるなら、ノーンキヤウからさらにボートで約1時間のムアンゴイに行ってみてください。

町の中心部にある橋のたもとから見える夕景は、ラオス旅行のハイライトになるはず!
町の中心部にある橋のたもとから見える夕景は、ラオス旅行のハイライトになるはず!
テラス付きの部屋に泊まってとことん大自然を満喫しましょう。
テラス付きの部屋に泊まってとことん大自然を満喫しましょう。

町にはいくつか観光客向けのレストランがあるので、お酒片手に夜な夜な語り合うバックパッカーの姿が見受けられます。宿は安く泊まれるゲストハウスが多めですが、バンガロータイプの宿がおすすめ。リバービューの客室のテラスからは、山々とナムウー川を望むことができ、早朝の朝靄がかかった幻想的な景色や、陽が落ちて夕焼けに染まる美しい眺めをひとり占めできるのがノーンキヤウで過ごす醍醐味です。

ラオスの次なるホットなエリア、ルアンナムターへ!

ナイトマーケットの屋台には観光客はもちろん、地元の人々も多く訪れます。
ナイトマーケットの屋台には観光客はもちろん、地元の人々も多く訪れます。
気になる料理があれば全部試してみましょう!
気になる料理があれば全部試してみましょう!

町は新市街と旧市街に分かれていて、おもな見どころやホテル、レストランは新市街にあります。新市街では、ぜひナイトマーケットに訪れてみてください。屋台にはさまざまな料理が並びますが、小皿に盛られたかわいらしい一品料理がここの特徴。少しずつたくさんの種類をいただくことができます。また、中心部から小高い丘に上るとサマッキーサイ仏塔が見えてきます。ここから眺めるルアンナムターの町並みも素晴らしいですよ。

中継地点のウドムサイとフアイサーイの見どころは?

ウドムサイの町並み。ラオス語だけでなく中国語の看板をよく見かけるはずです。
ウドムサイの町並み。ラオス語だけでなく中国語の看板をよく見かけるはずです。
町の中心部にあるスーパーマーケット。水の調達はもちろん、ラオス産コーヒーやお菓子、日用品まで何でも揃います。
町の中心部にあるスーパーマーケット。水の調達はもちろん、ラオス産コーヒーやお菓子、日用品まで何でも揃います。

ひと昔前までは、旅行者にとってラオス北部をバスで移動する際の中継地点としての役割が強かったウドムサイ。今ではウドムサイを経由せずともさまざまな町へのバスが出ていますが、ビジネスタウンでもある町の中心部は中国語の看板が並び、プータートと呼ばれる丘やウドムサイ県博物館などの観光スポットがあるので、時間が許すならぜひ1泊して町歩きを楽しんでみてください。中国系のスーパーや市場は品揃えが豊富なので、みやげものを探すのにも最適です。

フアイサーイのメインストリート沿いには多くのレストランや宿が並び、夜になるとにぎわいます。
フアイサーイのメインストリート沿いには多くのレストランや宿が並び、夜になるとにぎわいます。

フアイサーイにはラオス最北端のタイ国境があり、ここからバスで第4友好橋を通って対岸のチェンコーンというタイの町に向かうことができます。陸路で国境を渡るという経験ができるのも魅力的ですし、フアイサーイでラオス最終日を名残惜しく過ごす旅人と、タイからラオスに足を踏み入れた旅人が交じり合う、なんとも旅情あふれる町なのです。メインストリート沿いには経済的なゲストハウスやレストランが軒を連ねるので、食事や宿泊には困ることがありません。

 

サムヌアやポンサーリーも!ラオス北部の町々を訪れてみましょう

サムヌアの中心部。役所や県庁などの建物が並びます。
サムヌアの中心部。役所や県庁などの建物が並びます。

ルアンパバーンからバスで訪れるには少し遠く、今回ご紹介したルートとはちょっと外れますが、サムヌアやポンサーリーの町もラオスのリピーターにはおすすめ。いずれもルアンパバーンからはバスで10時間ほどですが、ビエンチャンからはフライトもあります。

サムヌアは織物の町として有名で、県庁所在地でもあるので町や道路が整備されていてきれい。タクシーも走っているので、ここからラオス内戦時代の洞窟があるビエンサイに訪れることも可能です。ポンサーリーは“天空の都市”とも称され、茶の名産地であることから茶園が広がっています。

旅の日数や興味に合わせて、バスや鉄道、飛行機などを組み合わせながら気になる町を訪れてみてくださいね!

 

 

文・写真:水野千尋

https://www.instagram.com/mizuno.chihiro1120/

ラオス
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