インドネシアの交通
国内交通
<飛行機>
数多くの島々が点在するインドネシアでは、長距離の国内移動は飛行機が主な交通手段となります。ジャカルタ、デンパサール(バリ島)、ジョグジャカルタなど主要都市を結ぶ国内線は、フラッグキャリアのガルーダ・インドネシア航空、その他の小さな都市間はLCCを含む数多くの航空会社が運航しています。
<鉄道>
鉄道が運行しているのはジャワ島のみ。ジャカルタ~ジョグジャカルタなどを結んでいます。ジャカルタ市内のターミナル駅はガンビル駅で、切符は駅で購入可能。事前に座席を予約することも可能で、観光シーズンや年末年始は予約をおすすめします。
<長距離バス>
島内の都市間を結ぶバス路線が数多くあり、リーズナブルな移動手段として地元の人々に利用されています。バスのタイプはさまざまですが、車体の大きさや新しさ、サービスの違い等で、エコノミーからビジネス、エグゼクティブなどのクラス分けがされており、料金も異なります。長距離移動の際は快適なビジネス以上のクラスを利用するのがおすすめです。
<フェリー>
島々を移動する場合、フェリーを利用することもできます。バリ島からロンボク島、ジャワ島への移動なら比較的短時間な船の旅を楽しむことができます。
市内交通
<タクシー>
市内のいたるところでタクシーが見つかります。ジャカルタなどの都市部ではメーター制が主流ですが、乗車時にはメーターを作動させているか確認しましょう。地方都市や小さな町では交渉制のタクシーが多いので、事前に相場を確認しておきましょう。「TAKSI」の表示のない個人タクシー(白タク)やホテル専用タクシーもありますが、いずれも料金は割高になることが多いようです。
<配車サービスアプリ>
インドネシアでも配車サービスのアプリ利用が広く普及しています。「グラブ(Grab)」と「ゴジェック(Gojek)」が最も一般的です。グラブはクレジットカードでの決済(事前登録が必要)が可能ですが、ゴジェックは現金での支払いか、現地のコンビニエンスストアなどでの課金(Top Up)が必要です。
<トランスジャカルタ>
ジャカルタのメインストリートを走るバスで、13ほどのルートがあります。乗り場は中央分離帯にあり、専用路線を走るので、渋滞の心配もあまりありません。ICカードを入手して、チャージをして乗車します。前方の車両は女性専用となっていることが多いです。
<地下鉄(MRT)>
2019年に首都ジャカルタに開通した都市高速鉄道(MRT)。都市部を走る南北線が運行中で、13駅を約30分で結んでいます。目的地が路線上にあれば、渋滞回避の手段になります。今後、沿線は延伸される予定で、さらに東西線の開業も予定されています。
<ベモ>
庶民の足として活躍している、ライトバンを改造した乗り合いのミニバスのこと。例えばバリ島なら、島中に路線網が張り巡らされています。時刻表はなく、都市部であればベモターミナルで乗車するか、走行中に合図をして乗り込むことになります。ベモの最大の魅力は、初乗りRp.5000ほどと安価なこと。ただし路線が複雑なので、短距離を移動する際に利用するのがおすすめです。
<ベチャ>
三輪自転車のことで、自転車の前に2名まで座れる席を設置した乗り物。かつては国内各地で見ることができましたが、現在、運行しているのはジョグジャカルタなどほんの一部のみ。料金は交渉制で、1㎞あたりRp.3万くらいが目安。雨が降っているときは割高になります。
<アンドン>
昔ながらの馬車のことで、4人乗り、7人乗りなどがあります。現在、運行しているのはジョグジャカルタやソロなどの一部のみで、観光アトラクションとしても人気があります。料金は交渉制で、1㎞あたりRp.5万程度が目安です。