ベトナム北部のバッチャン村で作られるバッチャン焼きは、ベトナムを訪れたことがない人も一度は目にしたことがあるのではないでしょうか？

ぼってりとした分厚い陶器に、赤や青、緑などで絵柄を描いたものがバッチャン焼きです。トンボや菊、蓮の花、魚などベトナムの自然風景をモチーフにした絵柄を、バッチャンの工房では1つ1つ職人が手描きをしています。

ベトナム全土のお土産店で扱われていますが、品揃えが多いのはやはり、バッチャン村からも近いハノイの街。市場やショップなどで手に入ります。

ベトナム南部のソンベ焼きは、ホーチミン近郊のビンズォン省で作られていたもの。クリーム色の地に花柄などが描かれた素朴な食器で、50～70代頃に庶民の普段使いの器として生産されていましたが、現在では生産量が少なくなっているとか。近年そのレトロな可愛さに注目が集まり、アンティークの食器が大人気に。ホーチミンのセレクトショップなどで扱われています。

主にベトナム北部の村で作られる布製品。特にお土産として人気を誇る刺繍製品は、トゥーロンティン村などの伝統工芸です。

コットンやサテン地などに蓮の花やアオザイの女性を刺繍したきんちゃくは、トラベルポーチとして女子に大人気！ 色・柄のバリエーションが豊富なのも嬉しいところです。

布製品の生産が盛んなベトナム。街中にはオーダーメイドで洋服を仕立てることができるショップがあります。ベトナムの伝統衣装アオザイはもちろん、Tシャツやワンピース、コートまでオーダー可能！

見本となる雑誌の切り抜きや写真を用意して、お店で布を選び採寸します。布は持ち込みOKのお店もあるので、自分好みの洋服を安く作れるのが魅力です。注文してから1～3日で完成するので、滞在中に受け取り可能。日本語で接客してくれる店もあります。オーダーメイドができるショップはホーチミンやハノイのほか、テイラーの多いホイアンでも見つけることができます。

ベトナムの伝統工芸品は、ホーチミンやハノイなどの街中でも手に入りますが、製品を手作りする村を訪れるのもおすすめです。工房で職人の作業を見学したり、直売所でのショッピング、ローカルな村の散策などを楽しめます。工芸村はベトナム北部に多く、ハノイからのツアーなどもあるので、旅行者でもアクセスは可能です。

バッチャン焼きの里・バッチャンはハノイからタクシーで約30分と、日帰りで訪れることができます。メインストリートにはバッチャン焼きの専門店が並び、工房を併設した大型店も。市場ではショップよりも手頃な値段で食器を買うことができます。

少数民族の布を生産するサパは中国との国境付近にあります。ハノイ発のツーリストバス「サパエクスプレス」で約5時間30分で、秘境の街へアクセスできます。