驚異の絶景が広がる
インレー湖のおすすめスポット8

山々を映す青く澄んだ水面と、高原にそよぐ爽やかな風、そして小舟を操り暮らす湖上の民。人が自然と寄り添って暮らすインレー湖では古くから独自の文化が育まれており、唯一無二の景観と出合えます。美しい高原に広がる未知の世界を旅してみましょう

2021.03.29

インレー湖入域料&観光について

インレー湖では、入域料1万5000Kが必要です。ニャウンシュエの入口にある料金所で支払い、チケットを受け取ります。入域料は入場料代わりとなり、パゴダや僧院は基本的に無料。入場時にチケットの提示を求められることがあるため、観光中は常に携帯しておきましょう。

モーターボートで湖上を行き来するのが、インレー湖周辺の基本的な交通手段。ニャウンシュエのボート乗り場でチャーターしたり、旅行会社やホテルを通して手配することもできます。

インレー湖

標高900mのシャン高原にあるインレー湖は、水草が繁茂し、固有種も多く生息する自然の宝庫。湖上で漁業や浮畑農業を営むインター族のふるさとでもあります。鏡のような湖面と水上集落、その背後に連なる山々の素朴な風景が旅の心を満たしてくれます。主な観光スポットは湖の南半分に集中しており、東岸にはリゾートホテルが立ち並んでいます。

インレー湖 Inle lake

ガーペー僧院

湖上に立つ木造の僧院で、創建は19世紀の中頃。薄暗い堂内にはチーク材の柱が無数に立ち並び、シャンやチベットなど各地のスタイルの仏像が安置されています。木彫の台座に輝石をはめ込んだシャン様式独特の造形にも注目です。

ガーペー僧院 Nga Phe Kyaung
Nga Phe Kyaung Village, Inle, Shan State

ファウンドーウー・パゴダ

湖上に黄金のパゴダがそびえるインレー湖のシンボル。12世紀にバガンの王より賜ったと伝わる5体の像を本尊としています。もともと仏像は通常の姿をしていたものの、金箔を張りすぎたため今では丸い姿に。寺院横では毎年9月から10月ごろにかけて催される祭りで登場する、伝説の鳥をかたどったカラウェイ船を見ることもできます。

ファウンドーウー・パゴダ Phaung Daw Oo Pagoda
Ywama Village, Inle, Shan State

浮畑

湖のいたるところで見られる浮畑は、インレー湖ならではの農業風景。湖の浮き草を大量に集め、その上に土を被せて農地として整備したものです。水位に合わせて上下するため畑は沈むことなく、一年中収穫が可能です。トマトやナスを栽培しており、その場で購入も可能。また、ボートの船頭さんにお願いすれば、知り合いの浮畑を見学させてくれることもあります。

浮畑 Floating plots

インデイン

インレー湖から南西へ5kmほどの山裾にある村。密林のなかに1000を超える仏塔が立ち並ぶ、異質な光景が広がっています。17世紀頃に建てられたとされる仏塔は当時の姿のまま手つかずの状態で残り、その多くは崩れかけています。インレー湖からボートでアクセスが可能です。

インデイン Indein

五日市

インレー湖を含むシャン州の各地で開催されるマーケット。5日ごとに市が立つことから“五日市”と呼ばれています。山や湖の特産物が並び、各地の名物料理を提供する屋台もあり大にぎわい。少数民族の人々がそれぞれの民族衣装をまとって売り買いする貴重な場でもあり、見て回るだけで楽しめます。滞在中にインレー湖周辺で開催されるマーケットは、ホテルなどで確認しましょう。

五日市 Every 5 days Market

ニャウンシュエ

インレー湖の北部に位置する町。観光スポットは少ないものの、中心街にはレストランや比較的リーズナブルなホテルが集まっています。西側の運河沿いにはインレー湖唯一の交通手段であるボート乗り場があるので、この町を観光の拠点にして水上散策をスタートしてもいいでしょう。

ニャウンシュエ Nyaung Shwe

カックー

インレー湖より東の山を越えた先、静かな山中にあるカックーはパオ族の人々が暮らす素朴な農村。このひっそりとした秘境の地に、無数の仏塔が林立する寺院遺跡があります。12世紀にアラウンスィトゥ王が、地域の各家庭で1基ずつ仏塔を寄進するよう指示したのが始まりとされ、最終的には現在の2478基もの仏塔が並ぶことに。ユニークな彫像やこの地域独特の信仰スタイルも見られ、異世界に迷い込んだような気持ちになります。

カックー Kakku
ミャンマー
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