ASEANへのやさしい旅50
-ミャンマー編ー
ASEANへのやさしい旅 50 について
日本ASEAN友好協力50周年を記念して、 ASEANへのやさしい旅 50のアイデアをご提案します。政府観光局のご協力をもとに、東南アジアの「やさしい」コンテンツを、「知る・感じる」「遊ぶ」「泊まる」「食べる」「買う」などのカテゴリーに分けてまとめました。ASEANの魅力を新たな視点で発掘してください。
知る・感じる/王朝栄華の面影を残す、ミャンマー屈指の仏教聖地「バガン遺跡群」
50平方kmにも広がる平原地帯に、大小3000を超えるパゴダ(仏塔)や寺院などが林立するバガン遺跡群。ここはビルマ族が初めて国土を統一し、11世紀から約200年以上に渡り栄えたバガン王朝の古都。
その栄華を物語るように、黄金のピラミッド型建造物や巨大な黄金塔がいくつもそびえ建ち、なかには標高約300mの山頂に鎮座する「天空の黄金塔」も。バガン最大かつ最も美しいと称されるアーナンダ寺院、円筒型の黄金仏塔が絢爛豪華なシュエズィーゴン・パゴダなど、どれも天空へ捧げる祈りを象徴するような荘厳さ。
一部は内部も見学でき、芸術の粋を極めた美しい空間に黄金の仏像やレリーフの数々、壁画やフレスコ画などにもロマンを掻き立てられます。高さ約60mの展望塔バガン・ビューイングタワーから平原と遺跡群を360度見渡す、大パノラマも圧巻です。
遊ぶ/ほとんど知られていないアンダマン海の至宝、ニャウンウーピー島
アンダマン海を縁取る絵に描いたようなヘブンリービーチ、そしてプリミティブな海の豊かさがまばゆいニャウンウーピー島。ここはミャンマー最南端、タニンダーリ地域に800以上あるメルギー(ミエイク)群島の一つ。
島を訪れるにはタニンダーリ地方にあるコータウンを拠点に、スピードボートで約1時間半。まだほとんど知られていない秘境でアクセスの難易度は高めですが、エメラルドブルーの海とホワイトサンドのコントラストに癒される極上ビーチ、手付かずの海でシュノーケリングやダイビングを堪能すれば、一面に広がる絶品サンゴ礁とトロピカルフィッシュがお出迎え。日常とはかけ離れた時間を過ごせる、とっておきのシークレットアイランドです。
食べる/ローカルやリピーターに愛される、ミャンマーの名物麺「シャンヌードル」
ミャンマー料理を代表する一つ、「シャンヌードル(シャンカウスエ)」はミャンマー東部、シャン州の麺料理。
鶏がらスープにもちっとした米麺が絡み合い、鶏や豚のひき肉を辛めに味付けた具材も味わい深い一品。ローカルはもちろん、観光客にもリピーターが多い大人気ヌードルです。
食べられるお店も国内各地に多数あり、米麺だけでなく小麦やもち米といった麺の種類が選べるところ、味の好みもあっさり or こってり、スープの有無や油そばスタイルなど、バリエーションが豊富で楽しみ方もさまざま。お気に入りの食べ方を見つけてみるのもオススメです。
買う/少数民族それぞれに異なるデザインも楽しみたい「シャン・バッグ」
ミャンマーの伝統的なアイテムの一つ、シャン・バッグ。シンプルながら布生地は丈夫な作りになっており、大きく口が開くので物を入れやすく、それでいてマチは狭いので肩にかけたときに中身が飛び出しにくいのが特徴的。幅の広い紐を肩からタスキ掛けにしたり、持ち手の長さを調整したり、コンパクトに折り畳んで持ち歩いたり、使い勝手の良さからミャンマー人が日常的に愛用するアイテムです。伝統的な手織りで一つひとつ丁寧に作られ、カラフルな色使いやアジアンテイストのデザインも旅の思い出に、お土産にもオススメです。
買う/一つひとつに伝統的な職人の技が光るミャンマー漆器「ラッカーウェア」
さまざまな民族の伝統が紡がれ、長い歴史とともに多彩な工芸文化が育まれてきたミャンマー。ラッカーウェアはミャンマーを代表する伝統漆器で、漆ならではの艶やかな光沢と繊細な意匠美が光る美術工芸品。
竹などで編んだ素地に漆を塗り、乾燥させ、さらに漆を塗るといった工程を8~20回も繰り返したあと、細かく紋様を掘り込み、色彩豊かに色を入れていきます。そのすべてが職人の手作業によって仕上げられ、完成には数カ月以上、お椀をひとつ作るだけでも半年かかることも。心を込めて作られたお椀やカップなど、ミャンマーでは普段使いの日用品から高級品まで幅広く揃います。