ASEANへのやさしい旅50 
-マレーシア編ー

ASEANへのやさしい旅 50 について

 

日本ASEAN友好協力50周年を記念して、 ASEANへのやさしい旅 50のアイデアをご提案します。政府観光局のご協力をもとに、東南アジアの「やさしい」コンテンツを、「知る・感じる」「遊ぶ」「泊まる」「食べる」「買う」などのカテゴリーに分けてまとめました。ASEANの魅力を新たな視点で発掘してください。

 

2023.11.16

知る・感じる/ クアラルンプールの歴史と絶景聖地を巡り、異文化の融合に触れる マレーシア

@マレーシア政府観光局
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近代的なイスラム建築の摩天楼に彩られた首都クアラルンプール。その郊外にはマレー、中国、インドの多民族文化と自然とが美しく調和し、歴史と絶景を感じられるスポットが点在しています。

@マレーシア政府観光局
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4億年の時を刻むヒンドゥー教最大規模の聖地「バトゥ洞窟」は、272段の階段を上った先にある大鍾乳洞内の寺院、極彩色を纏った神々の像が旅人や巡礼者を出迎えます。

@マレーシア政府観光局
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色彩豊かなランタンが幻想的な「天后宮」は東南アジア最大級の中国寺院。

@マレーシア政府観光局
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さらにクアラルンプールの南、プトラジャヤにある「プトラモスク(ピンクモスク)」はアラベスク模様のドームが美しく、湖に映る姿はまるでおとぎの国の宮殿のよう。天然の花崗岩で造られた上品なローズピンクにもため息がこぼれます。

@マレーシア政府観光局
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せっかくなら青と白のコントラストが映える「スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャーモスク(ブルーモスク)」など、イスラム建築の最高峰ともいえるモスクの数々も必訪です。

●やさしいポイント●
 
 
多民族国家ならではの歴史と絶景を感じる
 
イスラム教、中国、ヒンドゥー教が融合するマレーシアならではの文化と歴史を体感。プトラジャヤは自然保護のもと設計された「未来型エコシティ」としても知られ、都市面積の4割近くは公園、湖、湿地帯といった自然環境が守られています。イスラム教国ならではの壮麗なモスクは、お祈りの時間以外であればモスク内も見学できます。女性は入り口でスカーフとローブ(無料貸出)を着用し、祈りの場にふさわしい静謐さも心がけて。

遊ぶ/「ハート2ハート」でオランウータンの置かれている背景と保護活動に触れる

@マレーシア政府観光局
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ボルネオ島とスマトラ島の熱帯雨林にのみ生息するオランウータンは、マレー語の「Orang Hutan(森の人)」が語源。ヒト科オランウータン属に分類される森の仲間たちですが、森林伐採や農地開拓、気候変動などによる生息域の減少、違法な密猟などによって、その個体数は過去100年間で全体の約80%も消失し、現在は絶滅の危険性が最も高い「近絶滅種」に指定されています。

@マレーシア政府観光局
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そんななか、ボルネオ島北部サラワク州には生息地を失い、親ともはぐれ、ケガをして心身が傷ついているオランウータンを保護し、一定期間飼育したあと野生に帰すためのリハビリテーション施設がいくつもあります。

@マレーシア政府観光局
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そこではレンジャーと一緒に清掃活動や食事の準備を手伝ったり、専門家からオランウータンの生態や環境問題について学べる「ハート2ハート」のようなプログラムが人気。セメンゴワイルドライフセンター、マタンワイルドライフセンターなどでは、半野生のオランウータンを間近で観察できる機会も。

●やさしいポイント●
 
 
野生動物保護と環境保全について学ぶ
 
サラワク州は世界でも有名なオランウータンや野生生物の保護区が広がり、活動参加型プログラムやエコツアーも多彩です。「ハート2ハート」は実際に保護・飼育活動に参加しながら、オランウータンの生態や置かれている現状、私たちの生活と自然環境の関わりを知り、危機に瀕するボルネオ島の熱帯雨林と野生生物を未来へつなぐプログラム。参加費のすべてはオランウータンの保護、地域社会の教育および啓発活動に活用されています。

泊まる/自然への敬意が随所に散りばめられた極上リゾート「ザ・ダタイ・ランカウイ」

@The Datai Langkawi
@The Datai Langkawi

ランカウイ島はマレー半島西海岸、アンダマン海に浮かぶアジア屈指の極上リゾート地。ザ・ダタイ・ランカウイはこのエリアでもひときわ美しいダタイ湾に面し、原始の熱帯雨林に溶け込むように佇むラグジュアリー&サステナブルな老舗リゾート。

@The Datai Langkawi
@The Datai Langkawi

すべての客室から緑豊かな熱帯雨林を眺められ、ビーチに面したヴィラではアンダマン海と島々の壮大なオーシャンビューを独り占め。

@The Datai Langkawi
@The Datai Langkawi

自然と人との共存を目指す取り組みも徹底され、ゲスト向けには廃材となったキャンドル、石鹸、ハギレ布やシーツのアップサイクルを体験できるプログラムも。

@The Datai Langkawi
@The Datai Langkawi

せっかくなら、ホテル専任の動植物学者と太古の原生林を巡るトレッキング、海洋生物学者と巡るビーチウォークに参加するのも、忘れられない感動体験に。

●やさしいポイント●
 
 
亜熱帯に囲まれたエコリゾートで自然の神秘に触れる
 
ザ・ダタイ・ランカウイのサステナブルな取り組みは幅広く、水の再利用、環境に優しい建材の使用、廃棄物を無害な灰に変えて再利用する機械の導入、食べ残しなどの生ゴミもコンポスト処理をしてオーガニックガーデンの肥料に。さらには使い捨てプラスチックも廃止し、アメニティは環境に優しい竹製品にこだわっています。研究チームとともに、海洋保護のためのサンゴレスキューや修復活動にも取り組んでいます。
ザ・ダタイ・ランカウイ The Datai, Langkawi

食べる/マレーシアの大自然に感謝を込めて、「デワカン」の料理に舌鼓

@DEWAKAN
@DEWAKAN
マレー語のDewa(神)とMakan(食べる)を合わせた「Dewakan」。そんな店名に込められているのは、マレーシアの豊かな自然がくれる恵みに感謝し、食とは神の恩恵であることを体感してほしいという想い。
@DEWAKAN
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マレーシアの伝統的な食材や調理法を大切にしながら、ハーブや調味料とともに壺で自家発酵、乾燥熟成された食材にもこだわりが凝縮。2015年にオープンして以来、そんな唯一無二のテイストが多くの美食家に愛され、2019年には「アジア・ベストレストラン50」を受賞。マレーシア初のランクインという快挙を達成し、ミシュランガイド1つ星を獲得しました。
サステナブルへのこだわりも一流で、食材はすべてマレーシア産。そのストーリーとマレーシアの大自然を感じながら、スターシェフが織りなすモダンキュイジーヌを堪能できます。
 
●やさしいポイント●
 
 
地産地消、マレーシアのクラフトマンシップに触れる
 
マレーシア料理の本質を感じてもらおうと、徹底してローカルな食材にこだわり、自然の豊かさや尊さ、その食材が育った土地の風土や文化まで感じられるよう工夫された料理の数々。食器もマレーシアのローカルアーティストによる手作りで、メニューや店内の随所にシェフの想いが感じられます。
デワカン DEWAKAN

買う/ プナン族の伝統手織りバック

@マレーシア政府観光局
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ボルネオ島サラワク州に暮らす先住民の一つ、プナン族はマレーシアで最後ともいわれる狩猟採集型の遊牧民族。もともと熱帯雨林のジャングルに暮らしていましたが、森林伐採の広がりによって狩猟生活を続けることが難しくなり、生活難に陥っている人々も。

@マレーシア政府観光局
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そこで困窮したプナン族を支援しようと創立されたのが、フェアトレードNPO団体「Penan Women Project」。もともと伝統的な織物を作っていたプナン族の女性は手先がとても器用で、鮮やかな色使いと美しい柄模様を織り上げながら、個性的なカゴバッグをハンドメイド。マレーシアのお土産としても人気が高まっています。

●やさしいポイント●
 
プナン族の伝統に触れ、民族の文化や女性たちを支援
 
売り上げのすべてが「Penan Women Project」を通じてプナン族の支援活動に。バッグを買うことで、プナン族の人たちが定期的な現金収入を得られ、女性たちの自立、子供たちを学校に通わせるサポートにも。さらに、医療費の負担、食料や衣服、赤ちゃんのミルクといった物資提供など、さまざまな支援にも役立っています。
プナン ウーマン プロジェクト Penan Women Project

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