絶対に外せない!
本場のラオス料理
内陸国であるラオスは、森と川の恵みを生かした滋味深い料理が特徴。主食であるお米はパラパラとした長粒米よりもち米の方が好まれており、料理の味付けやスタイルには、もち米との相性や食べやすさが反映されています。隣接するタイの北部や東北部との共通点も多くありますが、タイよりも刺激は控えめで、日本人の口にもよく合う料理といえます。
ラープ
茹でて火を通した豚や鶏の挽肉を、煎った米粉、調味料、香草類などと和えた料理。トウガラシの辛味とライムの酸味が利いており、もち米と一緒に、あるいはレタスなどの葉野菜で巻いて食べます。ラープの語源は定かではありませんが、「幸運」を意味するラオス語と発音が同じなため、お祝いの席などに欠かせない料理とされています。
タムマークフン
タム(叩く)、マークフン(パパイヤ)の意味のとおり、熟す前の青パパイヤを千切りにして調味液と合わせ、棒で叩いて味をなじませたスパイシーなサラダ。タイ料理のソムタムと似ています。魚を発酵させた調味料「パーデーク」で旨みとコクを出すのがラオス流で、もち米と一緒にいただきます。
サイウア
スパイスが利いたラオス風ソーセージ。豚肉のほかに春雨やもち米が入っており、炭火で表面をパリッと焼いて食べます。
カイペーン
メコン川で採れる川海苔をサッと揚げた、ルアンパバーンの名物料理。おやつやビールのつまみとして好まれています。
カオソーイ
平打ちの米麺にピリ辛の肉味噌をトッピングして、クリアなスープをかけていただく、ルアンパバーン名物の麺料理。肉味噌をスープに溶かしながら、別皿で添えられる香草類やライム汁を加えて自分好みの味に仕上げます。
カオピヤック
米の押し出し麺を熱いスープでいただく朝食の定番メニュー。うどんのような太麺は米粉のほかにタピオカ粉を混ぜており、モチモチとした食感が特徴。スープは豚または鶏が一般的で、肉団子や揚げニンニクのトッピングがあります。
またこのカオピヤックはお粥バージョンもあり、麺の場合は「カオピヤック・セン」、お粥の場合は「カオピヤック・カオ」と言い分けます。お粥の場合は鶏スープが定番です。
オーラム
ナスなどの野菜を肉と一緒に煮込んだ、ルアンパバーンの郷土料理。レストランの外国語メニューでは「ルアンパバーン風シチュー」などと記されています。鶏肉が定番ですが、豚や牛もあります。スープにとろみがあり、もち米ともよく合います。
カオクア
ラオス風チャーハンで、味つけは数種の醤油とオイスターソース、砂糖が定番。具材は鶏肉や豚肉、エビなどが好みで選べるスタイル。トウガラシを漬けた魚醤のタレを好みで追加していただきます。
カオチーパテ
旧宗主国であるフランスの影響を受けた、ラオス風バゲットサンドイッチ。軽く炙ったパンにパテ、ハム、キュウリがたっぷり。肉味噌とハーブが入るのがラオス風です。ベトナムにも同様の「バインミー」がありますが、ベトナムのパンよりもふっくら柔らかいのがラオスの特徴です。