古来からの知恵
クメールの癒しとパワースポット

日ごろ生活の中で感じる心や体の不調、古代の人たちはどのように癒してきたのでしょうか。昔ながらのカンボジアの知恵で、現代に生きる私たちの悩みも解決できるかもしれません。古くからカンボジアに伝わる癒しとパワースポットを紹介します。

心と体の疲れに効くパワースポット プノンクーレン

現代寺院や遺跡もパワースポットといえますが、プノンクーレンは別格です。シェムリアップ市内から約50km離れた場所にあるクーレン山は、数十の遺跡が眠る神秘的な山です。山を流れる川の岩底には無数のリンガが彫られ、ここを流れる水は神聖であるといわれます。滝の水を浴び、神聖な川の水に浸かることで身も心も清められるようです。自然豊かな山と滝で過ごせば、日ごろの悩みや疲れを忘れてリフレッシュできると地元の人にも人気の場所です。観光客が訪れる際は入場料20$が必要です。

 

心の不調に伝統占い

占いはカンボジア人の生活に密着しています。主な占いは3種類あり、手相占い、ヤシの葉を用いた占い、トランプ占いがあります。

トランプ占いは気軽に市場の占い師や知り合いにお願いをしします。ヤシの葉占いはおみくじに近く、紐が通してあるヤシの葉の束を棒で突き、開いた場所が結果となります。一部の寺院で体験できます。

カンボジアで最も人気のあるのが僧侶による手相占いです。生年月日、誕生曜日、干支、手相を総合的に診て占います。健康運、金運、仕事運、性格等も占うことができ、自分の知りたいことについて結果とともに僧侶から助言を受けることができます。古来から行われているカウンセリングでもあり、占いが終わると晴れやかな気分になるようです。結婚式や開業をする際などの日取りを決める時に占ってもらうことが一般的ですが、悩みがあるときに気軽に受ける人や定期的に通う人もいます。手相占いは一部の寺院で受けることができ、通訳を付ければ外国人でも受けることができます。

心と体を守る赤い糸

置物から身に着けるものまで多くのお守りがありますが、よく見かけるのが赤いブレスレットタイプのお守りです。悪霊から身を守るためにつけるもので、通常は手首につけますが、交通事故から身を守るために車やバイクにつけることもあります。寺院で僧侶にお布施を寄進すると僧侶が手首にブレスレットを結び、香りのよい聖水を振りかけながら祈祷をしてくれます。糸だけ祈祷をしていただいて持ち帰り、来られなかった方に渡すということもできます。現代寺院もしくはアンコールワットで体験することができます。ブレスレット1つにつきお布施は110円~です。

心身の不調を回復させるスラオイタック

カンボジア流のお祓いで、僧侶が祈祷をしながら水を大量にかけます。運気が下がっていると感じる時、不幸が続く時や理由なく調子が悪い時は悪霊が憑りついていると考えられ、これを祓うためにお寺でスラオイタックを行います。ひんやりとした水と祈祷で悪いものが流されるように感じます。ほとんどの現代寺院で行われていて観光客でも希望すれば受けることができます。1人につき500円前後のお布施が必要です。

病気の予防や回復のためのクルクメール

クルクメールはカンボジアの伝統医療と薬草についての豊富な知識を持つ薬師で、9世紀ごろから存在していたといわれています。現在、都市部でクルクメールは少なくなりましたが、クルクメールによるレシピで調合された薬草茶や薬草酒を愛用する人はいます。またクルクメールの知恵の中でも、女性に人気なのがチュポンと呼ばれるハーブサウナです。チュポン用に配合されたハーブを入れた壺を温めて、その上で全身を蒸します。元来は産後の女性の回復のために使われていましたが、最近では美容のためにも用いられます。蒸気を顔にあてるようにすると目の疲れがとれ、リラックス効果と発汗作用で肌の状態もよくなります。通常は家庭で行いますが、多くのスパでも提供されているので、観光客も体験することができます。

                        文・写真: クロマーツアーズ

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