歴史もリゾートも盛りだくさん
セブ&マクタン島ガイド
南北約220kmにわたって延びる細長いセブ島と、その右隣に浮かぶ小さなマクタン島はフィリピンを代表する観光地。紺碧の海が美しいリゾートエリアやマニラに次ぐ巨大都市、地元の活気であふれる繁華街、レトロな歴史地区など、見どころは満載です。
セブ・シティ
スペインによるフィリピン統治は、1521年にポルトガルの冒険家、マゼランがセブに上陸したのがきっかけといわれています。なかでもセブ島の東海岸中央に位置するフィリピン第2の都市、セブ・シティはコロニアル様式の建物が次々と建てられた歴史ある地。“フィリピン最古の街”とも呼ばれており、今も当時の姿をとどめる建造物が残っています。
街の南側のコロン通り周辺は、デパートや露店、市場などが並ぶローカルなエリア。また、高層ビルが立ち並ぶ北東の都市圏には、巨大ショッピングモールのアヤラ・センター・セブやハイセンスなレストラン、ショップなどがひしめき合っています。
サント・ニーニョ教会
1565年にスペイン初代総督によって建てられたと伝わる、フィリピン最古の教会のひとつ。セブ・シティ南部の庶民的な繁華街にあり、マゼランがセブのファナ女王に贈ったとされるサント・ニーニョ(幼きイエス)像が納められています。市民の崇拝心はとても強く、週末には大勢の参拝者が集まります。
マゼラン・クロス
マゼランがセブに上陸した際に建造したと伝わる、巨大な木製の十字架。昔からこの十字架の破片を煎じて飲むと万病が治ると信じられていたため、少しずつ削って持ち帰る人が後を絶ちませんでした。現在はサント・ニーニョ教会のそばに建てられた八角形の堂内で保存・展示されています。
サン・ペドロ要塞
セブ・シティの港そばにある、フィリピン最古かつ最小の要塞。200年近くの歳月をかけて1738年に完成し、イスラムの海賊などから島を守る役目を果たしていました。また、アメリカ統治時代には兵舎として、第2次世界大戦中には日本軍による捕虜収容所などとして使用された歴史があります。敷地内は散策ができるようになっていて、要塞の内部には博物館もあります。
トップス
セブ・シティの北部、市街地から車で30分ほどの山の頂にある展望台。天気の良い日は、セブ・シティとマクタン島、紺碧のセブ海峡までを一望でき、特に街の灯りが輝く夜景は格別です。また、展望台付近や山腹には見晴らしのよいおしゃれなレストランが数軒あり、ロマンチックなディナーを楽しむ人が集まります。
道教寺院
セブ島に住む華僑の人々によって建てられた中国寺院。セブ・シティ北部の高級住宅街、ビバリー・ヒルズの一画にあり、赤や緑の極彩色に飾られた本堂や万里の長城を模した城壁などが異彩を放っています。中国の思想家、老子が祀られており、敷地内には泉に向かってコインを投げる願掛けスポットも。丘陵地に立つため、敷地内からはセブ・シティの市街地や遠くマクタン島まで一望できます。
カルボン・マーケット
フレッシュな食料品から日用品、手芸品、衣類、貴金属まで、なんでも揃うセブ・シティの台所。特に朝夕は大勢の買い物客や観光客であふれ、大いににぎわいます。ローカルの熱気や活気、暮らしぶりを間近で感じられるのも魅力です。
マクタン島
セブ島と2本の橋でつながった小さな島は、フィリピン随一のリゾート地として知られています。東海岸に続く約10kmの白砂のビーチ沿いには、高級ホテルやゲストハウス、レストランなどがずらりと並びます。青く透き通った海を眺めてのんびりしたり、ダイビングやシュノーケリングなどマリンアクティビティを楽しんだりと、非日常なリゾートステイを存分に満喫できます。また、日本からの直行便が発着するマクタン・セブ国際空港があるのもこの島です。
マゼラン記念碑&ラプラプ像
キリスト教の布教活動を行っていたマゼランは、それを阻止しようとしたマクタン島の首長ラプラプとの戦いに敗れ、戦死しました。そのマゼランの成果をたたえる記念碑と地元の英雄であるラプラプの雄壮な像が、マクタン島の北東に突き出た半島に隣り合うようにして立っています。
ギターファクトリー
マクタン島は古くからギターの産地として有名で、国外でも高く評価されています。島の東部のマリバゴ地区には今も多くのギター工房があり、製造風景の見学が可能です。その場で直売のギターの購入もできます。