華麗なイスラム建築は必見!
バンダル・スリ・ブガワンの見どころ案内

ブルネイの首都で国内最大の都市であるバンダル・スリ・ブガワンは、東南アジアの他の大都市と比べると非常にコンパクトで、どこかのんびりとした落ち着きのある街。国の繁栄と文化を伝える壮麗なモスクや、昔ながらの生活が息づくマーケットなど、主な見どころは1日でめぐることができます。

2021.03.29

オマール・アリ・サイフディン・モスク(オールドモスク)

東南アジアで最も壮麗なモスクと名高い、ブルネイのランドマーク。前国王、オマール・アリ・サイフディンが建設し、1958年に完成しました。イタリアの大理石、ベルギーやアラビアの絨毯、英国製のステンドグラスなど世界各地から集めた最高級の建材やインテリアが惜しみなく使われています。礼拝の時間以外はイスラム教徒以外の人も入場可能なので、豪華な内部をじっくり見学できます。

モスクは三方を池に囲まれており、中央には桟橋と石造の船が浮かんでいます。この船はブルネイの国力が最大となった16世紀の王室専用船を模したもので、東南アジアで最も統治期間が長いとされる王室の栄光の歴史を伝えています。

黄金のドームが陽光に輝く日中はもちろんですが、ライトアップされた夜の美しさは格別。まるでアラビアンナイトの世界を彷彿させる、幻想的な雰囲気に包まれます。

オマール・アリ・サイフディン・モスク(オールドモスク) Omar 'Ali Saifuddien Mosque
Jalan McArthur, Bandar Seri Begawan

イスタナ・ヌルル・イマン(王宮)

1984年のブルネイ独立を記念して建造された現国王の住居兼総理府官庁。イスラムとマレー双方の建築様式を融合させた建物で、フィリピン人建築家のデザインとアメリカ企業の施工によって2年がかりで完成しました。20haの敷地に1788もの部屋を擁する世界最大級の王宮であり、世界最強とも言われるネパールのグルカ兵による警備などでも注目されます。内部見学は不可ですが、断食明け大祭の3日間のみは一般公開され、王族によるもてなしが受けられます。

王宮に名付けられたイスタナ・ヌルル・イマンとは「信仰の光の宮殿」という意味です。

イスタナ・ヌルル・イマン(王宮) Istana Nurul Iman
Jalan Menteri Besar, Bandar Seri Begawan

ロイヤル・レガリア

王家に受け継がれる財宝を保存展示する博物館。現国王の即位25周年を記念して造られたもので、きらびやかな王冠や刀(クリス・シ・ナガ)は必見です。ほかにもコーラン、調度品、即位パレードに使われた車といった豪華な品々から、現国王の生い立ちの紹介、写真とビデオによるブルネイ独立までの歴史的な歩みの紹介などさまざまな展示がなされていて、見ごたえも十分。入館時には入口で荷物を預け、靴を脱いで上がるシステム。館内フロアーは厚い絨毯が敷きつめられています。

ロイヤル・レガリア The Royal Regalia Museum
Jalan Sultan Omar Ali Saifuddien, Bandar Seri Begawan

ブルネイ博物館

ブルネイ川のより河口に近いエリアに立つミュージアム。歴史と自然、産業がテーマとあって、ブルネイを知るには最適な施設。館内ではブルネイの伝統的な生活文化、銅や真ちゅう製品、石油や天然ガス産業の紹介に加え、ボルネオ島の動植物の標本も展示。国王が所有するイスラム芸術品や考古学的な発掘品、東南アジア屈指の中国製陶磁器のコレクションなど他ではなかなか見られない収蔵品も多数そろっています。

ブルネイ博物館 Brunei Museum
Simpang 482, Kampung Kota Batu, Bandar Seri Begawan

カンポン・アイール

16世紀に訪れた西洋人に「東洋のベニス」と称えられたブルネイ。当時から2万世帯以上が暮らしていたと伝えられているのが、ブルネイ川に造られた世界最大の水上集落です。現在は陸上で生活する人々も増えましたが、今も、およそ1万人が暮らしています。伝統産業である手工芸品のおもな生産地でもあり、人々の暮らしの息吹が感じられるブルネイ観光のハイライトのひとつです。

カンポン・アイールの暮らしは、豊潤な川の河口部に開けたこの街ならではのもの。水上といっても電気・水道などのライフラインは完備。家の中は広く、エアコンが効いていて快適そのものです。集落の内部は木道で繋がれていて近所への行き来は徒歩でも可能。学校や警察署、モスク、消防署などもあります。

街からのアクセスは水上タクシーのみ。対岸の乗り場で時間と料金の交渉をしましょう。船から眺めるだけでも楽しめますが、適当な集落の船着場に船を付けてもらい、木橋を歩いて散策もできます。現在も居住区であるので、見学の際には配慮をするようにしましょう。カンポン・アイールの一般家庭を訪問するツアーもあります。

カンポン・アイール Kampong Ayer

タム(オープンマーケット)

ブルネイ川に注ぐキアンゲ川の川岸に開かれる青空市場。早朝、川から続々と荷揚げされるのは、新鮮な野菜や果物、肉、魚など生鮮食品の数々。まさに現地っ子の台所ともいえるマーケットです。夜間は付近でナイトマーケットも開かれ、手ごろな料金で夕食や軽食をとることもできます。

ジュルドンパーク

南シナ海に面した街ジュルドンにある遊園地。1994年、国王が自身の誕生日記念に国民への贈り物として開業しました。プレゼントという事で、開園当初は入園料やアトラクション利用料はすべて無料でしたが、現在は一般的な遊園地と同様に有料となっています。

園内には大人から子供までが楽しめるアトラクションやエンターテイメント施設が揃います。

ジュルドンパーク Jerudong Park
Jerudong, BG3122, Negara Brunei Darussalam

エンパイヤ ブルネイ

バンダル・スリ・ブガワン郊外の白砂のビーチに立つ、「7つ星」ともいわれる超豪華ホテル。もとは王族がファミリーや親しい人たちと使う目的で建てたもので、巨大な吹き抜けを備えたロビー、ふんだんに使用されたイタリア製大理石、純金を使った装飾など、一般的なホテルの枠を超えた豪華さ。ブルネイに来たら一度泊まってみる価値はあります。宿泊者以外でもレストランなどのホテル施設を利用できます。

エンパイヤ ブルネイ The Empire Brunei
Jerudong, BG3122, Negara Brunei Darussalam
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